山田宏一さん

「キック・アス」(2010)の最後の試写会で美少女ヒーローに拍手喝采 山田宏一(映画評論家)さん

「キック・アス」(2010)の最後の試写会で美少女ヒーローに拍手喝采 山田宏一(映画評論家)さん http://www.kick-ass.jp/ 2010/12/18公開 なんだ、またもやスーパーマンものか、スパイダーマンものか、バットマンものか、その手のパロディーのまたパロディ…

「わたしの可愛い人――シェリ」(2009)を単館ロードショーの最終日に見て 山田宏一(映画評論家)さん

「わたしの可愛い人――シェリ」(2009)を単館ロードショーの最終日に見て 山田宏一(映画評論家)さん公開劇場はこちら http://www.cetera.co.jp/cheri/ すばらしかった。「危険な関係」(1988)以来のスティーヴン・フリアーズ監督、ミシェル・ファイファー…

アンヌ・ヴィアゼムスキー著「少女」を読む 山田宏一(映画評論家)さん

アンヌ・ヴィアゼムスキーは18歳のときにロベール・ブレッソン監督の『バルタザールどこへ行く』(1966)で女優としてデビューしたあと、ジャン=リュック・ゴダール監督と結婚し、『中国女』(1967)のヒロインになったことは周知のとおり。ゴダールとは1979…

『ゴダール・ソシアリスム』を見る 山田宏一(映画評論家)さん

ゴダール・ソシアリスム http://www.bowjapan.com/socialisme/ 2010/12/18公開 ゴダールにはもうお手上げ、何もかもちんぷんかんぷん、判断停止をきめこんで睡魔とのたたかいを覚悟しつつ試写室へ。 ところが、音響効果のあまりのすさまじさに眠るどころじゃ…

ジュリアン・デュヴィヴィエのことなど 山田宏一(映画評論家)さん

終幕が近い映画の昭和篇――「朝日新聞」10月14日(「朝日川柳」西本空人選)に載った川柳(作者は「藤沢市 湯町潤」氏)です。ノスタルジックな、いやむしろ不吉な感じ。そのせいかどうか……いい映画に当たりませんでした。マイベストワンも何もなく、寂しい日…

シナリオ出版拒否事件 山田宏一(映画評論家)さん

じつに腹立たしい――というのも、「脚本出版拒否の絲山秋子氏勝訴 原作者の権利認める」という見出しで、こんな記事が朝日新聞に載っていたのです。 脚本家の荒井晴彦さんとシナリオ作家協会が芥川賞作家の絲山(いとやま)秋子さんを相手取り、絲山さんの小…

クロード・シャブロルの死 山田宏一(映画評論家)さん

ヌーヴェル・ヴァーグの中核となった映画研究誌「カイエ・デュ・シネマ」の批評家から先陣を切って映画監督に進出したクロード・シャブロルの訃報が伝えられました。享年80歳。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として20代に「美しきセルジュ」(57)、「いとこ同…

書籍『英国コメディ映画の黄金時代――「マダムと泥棒」を生んだイーリング撮影所』 山田宏一(映画評論家)さん

こんな――もちろんすばらしい――映画の本まで出るとは! ただもうオドロキです。チャールズ・バー著、宮本高晴訳、清流出版(いまや唯一最高の映画の味方と言ってもいい出版社なのだ!)。私は原本(「Ealing Studios」)をずっと持っていて、なかなか読めずに…

DVD「地獄の英雄」 山田宏一(映画評論家)さん

まるでチリ鉱山落盤事故の報道ぶりをいち早く、あざとく描いたような、ホットな時事的迫真性のある映画です。といっても、じつは1951年のビリー・ワイルダー監督の白黒作品。DVDで発売されました(ジュネス企画)。事件をでっちあげるために巧妙にあくどくふ…

「ブロンド少女は過激に美しく」 山田宏一(映画評論家)さん評

ポルトガル映画の巨匠と言うべきか、異端の名匠と言うべきか、100歳になってもなお元気いっぱいのマノエル・デ・オリヴェイラ監督の、これはたぶん最高作です。……続きはこちら

山田宏一(映画評論家)さん 近況

和田誠との共著(対談)「ヒッチコックに進路を取れ」(草思社)につづいて、「ビリー・ワイルダーがお好き」の企画がもちあがったものの、和田誠さんが最新刊のモノクローム画集「Black & White in Wadaland」(愛育社)のなかで、「ヒッチコックに進路を取…

「逆境を力に変えた熱血監督〜山本薩夫生誕100年〜」 山田宏一(映画評論家)さん評

下記で全文を公開しております。http://cgrandprix.blog42.fc2.com/blog-entry-468.html

「闇の列車、光の旅」山田宏一さん評

電話番号をおぼえとくんだ、命綱だぞ、ちゃんと暗記しろ、と父親はしつこく子供たちに言う。555という3ケタの数字が入る番号──シンコ、シンコ、シンコ、と繰り返すところが耳にこびりつく……全文はこちら