山田宏一(映画評論家)さん 近況

和田誠との共著(対談)「ヒッチコックに進路を取れ」(草思社)につづいて、「ビリー・ワイルダーがお好き」の企画がもちあがったものの、和田誠さんが最新刊のモノクローム画集「Black & White in Wadaland」(愛育社)のなかで、「ヒッチコックに進路を取れ」は「たかが映画じゃないか」から31年後の対談集という形になっているけれども、相手を目の前にしていない、FAXのやりとりで構成したものであり、「年月が経って、二人とも無精になったと言うべきか」と書いています。私は無精のつもりではなかったのですが、和田誠さんとしては、直接会いもしないでFAXなどで書き合うという、こんな「無精な」やりかたで本を作るのはもうやめましょう、ということなのだと思います。というわけで、残念ながら、ビリー・ワイルダーについての対談は企画流れに。