清水節さん

清水節(編集者/映画評論家)さん 近況

床下で暮らしていたアリエッティのように、ひっそりと生きていきたいのだが、ぼくは時折、面倒な事態に巻き込まれる、いや、引き寄せるのかもしれない。世渡り下手で、正論を通そうとし過ぎる、と人は言う。いつも問題になるのは、「言葉」だ。自分としては…

「ソーシャル・ネットワーク」 清水節(編集者/映画評論家)さん評

……簡素ともいえるヴィジュアルに、セリフの洪水。それは現実に重きを置かず、自己愛に満ちどこか幼稚ゆえ、コミュニケーション不全のまま膨大な情報の海を泳ぐ彼らの世界観を表す上で、意味をもつ。……全文はこちら

「悪人」批評 清水節(編集者/映画評論家)さん

2ヵ月前、このコーナーで 『悪人』への批判的言及をしたところ、もう少し踏み込んで聞かせてくれという声を戴いた。最大の敗因は、原作者による脚色にあったと僕は考えている。殺人を犯した青年の実像を直截に描かず、周辺人物の言葉から炙り出していく原作…

清水節(編集者/映画評論家)さん近況 3つの上映イベント

なぜかこの2ヵ月で、劇場での上映イベントに3つも関わることになった。 1つめは、司会進行役を務めさせて戴いた9月18日(土)の<『帰ってきたウルトラマン』庵野秀明監督セレクション10+1;オールナイトイベント上映会>(池袋・新文芸坐)。 2つめは、明…

「ヘヴンズ ストーリー」 清水節(編集者/映画評論家)さん評

『悪人』が観念的で矮小な映画に思えてくる。……全文はこちら

清水節(編集者/映画評論家)さん 理不尽に思うことごと

近頃、理不尽なことが多すぎる。 『カラフル』と『オカンの嫁入り』のTVスポットに愕然とした。わずか15秒の中に、映画の頭から1時間を経なければわからないような事実まで盛り込んでいる。これはイメージやインフォメーションの提供ではなく、ストーリーの…

「彼女が消えた浜辺」 清水節(編集者/映画評論家)さん評

……表面的には、そうしたメッセージを全く気づかせず、失踪した女性をめぐるミステリーであり、残された者たちの心理サスペンスに仕立て上げた演出に唸るしかない。……全文はこちら

「雷桜」 清水節(編集者/映画評論家)さん評

……まるで宮崎アニメでしか成立し得なかったような世界観が、時代劇初のトリオ=廣木隆一監督×岡田将生×蒼井優によって生み出された。……全文はこちら

清水節(編集者/映画評論家)さんから、今野雄二さんのこと、「悪人」のこと

亡くなった今野雄二さんとは、10年ほど前に少しだけ仕事をご一緒させて戴いた。今野さんのMCによるCSの映画情報番組の構成台本を、僕が担当していたのだ。毎回2〜3人のゲストを招き、映画音楽、衣裳などをテーマに数回収録しただけのお付き合い。物腰は柔ら…

「瞳の奥の秘密」 清水節(編集者/映画評論家)さん評

……「情念」とは何かを思い知らされる傑作である。……全文はこちら

「カラフル」 清水節(編集者/映画評論家)さん評

……10年前に同じ原作を得て製作・公開された同名タイトルの実写版(監督:中原俊×脚本:森田芳光)が存在したが、今回の原恵一によるアニメ版の方が遙かに優れた同時代の“日本映画”になった。……全文はこちら