「ヘヴンズ ストーリー」 増當竜也(映画文筆)さん評

『悪人』が浄土真宗悪人正機説なら、こちらはキリスト教の「復讐するは我にあり」ですね。ここでも、よく勘違いされていますが“我”というのは“神”という意味であって、決して自分ということではありません。つまり「復讐は神にのみ許された行為であり、人間は決して復讐してはいけない」という戒めでもあるのですが、ここに登場する人間たちは理不尽な殺人事件を通して、負の連鎖が加速しながら、やがては「復讐するは我(=自分)にあり」という過ちを犯してしまう。……全文はこちら