田中千世子(映画評論家)さん 大学講師として映画監督として

短大の「女性文化論」の授業で後期はハンナ・アーレントを読ませている。その準備にユダヤ人迫害のことを「アンネの日記」で説明しようとしたが、意外と知らない。どんな版がいいか調べていたら、私が昔読んだのはかなりのダイジェスト版だったことがわかった。教えることは学ぶこと。勤め先の秋草学園短大は遠いのだけれど、自分の勉強になるのがありがたい。異文化コミュニケーションでは岡倉天心こと岡倉覚三の「茶の本」をテキストに使い、学生と一緒に私もせっせと勉強している。

東京国際映画祭<日本映画・ある視点>でお披露目させてもらった『能楽師 伝承』は2011年初夏の公開予定。その前に『日本縦断 夕陽と自転車』(題名は『海と自転車』に変わりそう)の編集と仕上げをしなければ・・・。